バーチャルオフィスのなかには、即日でも利用できるところがあります。ただし、こうした運営会社を選ぶ際には注意点もありますので、あらかじめ把握しておくことが大切です。
バーチャルオフィスを申し込んでから利用を始めるまでの期間は、数日から一週間くらいのところが多くみられます。なかには、10日前後かかるところもあるようです。
これだけの時間がかかるのは、利用者の書類審査があるから。申込内容や本人確認など、運営会社による確認作業に数日かかるのが一般的です。
こうしたなかで、申し込み当日から使えるバーチャルオフィスでは、審査を簡略化するなど工夫をすることで利用者のニーズに応えています。ただ、即日で契約できるバーチャルオフィスは希少なのが現状です。
申し込んだその日からバーチャルオフィスを利用できれば、事業開始までの期間を短くでき、早々にビジネスを始められることが大きなメリットです。とりわけ、トレンドの移り変わりが激しい業界であれば事業を早く始めたいところでしょう。
また、遠方の方であれば来社したその日に契約が完了することで、不要な経費を抑えることにもつながります。
即日開設できるバーチャルオフィスの懸念点のひとつが、内覧やサービスの確認が十分にできないおそれがあること。会議室を内覧する時間が取れなかったり、受付での来客への対応や電話代行に関する打ち合わせもできなかったりすると、利用開始後に後悔する可能性があります。
また、「審査がルーズではないか」という懸念点も考えておきたいところです。もし、同じ住所を利用する企業のなかに犯罪に関わっている組織があった場合、自社にも「犯罪に関与しているのでは」と疑いをかけられる可能性もあるでしょう。
バーチャルオフィスを選ぶ際には、審査を厳格に行っている運営会社を選んだほうが安心です。早く事業を始めたい方にとってはデメリットかもしれませんが、万が一、犯罪組織が同じ住所にいたときのリスクを考えると数日かかっても慎重に審査をおこなったほうがメリットは大きいでしょう。
バーチャルオフィスを選ぶときは、審査にどれくらいの期間を要すかもポイントのひとつです。長すぎると事業開始が遅れますし、短すぎると無用なトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。審査に1週間前後かかるところのほうが安心して利用できるでしょう。
【選定基準】
2022年6月1日時点、Googleにて「バーチャルオフィス 東京」と検索し、全検索結果の中で「バーチャルオフィス」のサービス内容が記載されていた運営会社39社の中から、設立10年以上の企業をピックアップ(結果19社)。
その中から、「料金の安さ」「セキュリティ面の高さ」「レンタル会議室付」でおすすめの会社は下記のように選定しました。
・マックスコーポレーション:設立10年以上の運営会社19社中、一番低価格でバーチャルオフィスを提供(※口コミも悪い口コミばかりじゃない会社を選定)
・Karigo:設立10年以上の運営会社19社中、ISO取得の会社の中(3社)で一番低価格でバーチャルオフィスを提供していて拠点が多かったバーチャルオフィス
・ワンストップビジネスセンター:設立10年以上の運営会社19社中、東京都内にレンタル会議室を持つバーチャルオフィスで拠点が一番多かった